紀元1世紀頃のローマのフレスコ画 『パン屋の夫婦』 について

ある方から昔撮られたご夫婦の記念写真を渡され、木炭でもよいからと絵を所望された。記念写真はお二人と背景からなる構図で、人ふたりの距離は自然で仲むつまじくバランス良く撮れている。しかし絵で改めて描き表すとき自分は、どうしても表情を優先することにしているから人の顔は大きく描く。通常ひとりならば枠の中におさまるのだが、2人の場合には写真の距離ではどうしても疎遠な距離になってしまう。どうしたことか、写真と同じ比率で画いたらとも思ったが、それだったらデジタルで丁寧に仕上げればよいだけ。

発掘された肖像画、フレスコ、国立ナポリ考古学博物館

出展元 : Wikipedia ボンペイ

紀元1世紀ローマ、色彩史的には、ギリシアからひきつがれた白、黒、青、赤、黄にくわえ、緑、紫の出現。ポンペイ・レッド、ポンペイ・グリーンも補色効果をねらって使われている。『パン屋の夫婦』と呼ばれている絵は、目を引く色彩こそ抑制されているが、それ故に平面絵画でしか表せない、ふたりの人物の距離を効果的に描いていることを見せつけているようでもある。

ということで『パン屋の夫婦』の構図を参考に描いてみることにしました。

アート のアルファとオメガ

アート カテゴリーの整理

ワードプレスを始めて3週間少したちました。たまに見に来る人も、おられるかも知らんよ。苦手なカテゴリー分けとか、やっぱりやっとかないと失礼だよ。この長い連休だもの、やります。

ということで、描くこと をテーマにしているのだから、カテゴリーの大くくりは、やっぱり芸術。つまり アート、これ第1のカテゴリ-。以下はこのアートの仔カテゴリーにすればいいんだな。

といっても、まだまだ知らないことがたくさんあります。そこで限られた知識の中に両極をおいてみることしました。両極とはアートの遙か未来と、遙か過去。むろん見えませんので、限られた了見の中ということになります。どうぞおおめに見て下さい。

仔カテゴリー、未来の一極、ニューメディアアート。令和になった今を見てみます。表現の伸びと広がりが期待できる分野としてメディアアートがとても気になります。伸びの可能性のあるものとしてゲームやアニメなどもありますが、仔カテゴリーの両極端のうち一端はこれ メディアアート にしました。特に teamLab (注1)のようなスケールのある空間表現の台頭、浸透、国の後押しについては個人的にも心ざわつかされること、3点ほどあります。気になっているのは(しょうもないことかもしれませんが)建築の世界に入っているようでもあり、どうなんか、建築をすでに喰っているのか。そこのところがはっきり私に見えていないところにあります。つまり、建築空間的な魅力があって、先端技術とマスメディアや国のトレンドと共にある。しかし、今のところ、太陽とは相容れない。

(注1)teamLab

最新のテクノロジーを活用したシステムやデジタルコンテンツの開発を行うチームラボは、アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、デジタル社会の様々な分野のスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。

出展元:チームラボ / teamLab

さて、仔カテゴリーのもう一極、遙か過去のアート。それは、2万年くらい前のラスコーやアルタミラに代表されるような洞窟天井壁画。もっとさかのぼって10万年くらい前のブロンボス洞窟の絵の具工房(注2)の発見。ここでは調合絵の具レッドオーカーが計画的に作られており、それで壁画や身体装飾をしていたのではないかと推論されています。

(注2)絵の具工房

内側に鮮紅色(せんこうしょく)の粉末が付着した10万年前のアワビの貝殻2枚が発見された。最古の“絵の具工房”が存在した証拠と見られている。 発見場所は、南アフリカ南岸の町スティル・ベイに程近いブロンボス洞窟。さまざまな色の粘土状物質(オーカー)、アザラシ骨粉、炭、珪岩片、液体(水など)を混ぜ合わせた、原始的な顔料と考えられる。

出展元:ナショナル ジオグラフィック 人類最古の“絵の具工房”、南アの洞窟

色彩の歴史では、「黒」「赤」「白」「黄」の基本4色が原始の色彩と云われてはいますが、確かに身の廻りの画材を見て木炭とかは、がんばれば作れそうな気がします。赤褐色もがんばればできそうな気がするが、よりあざやかな赤はきっと難しく、石灰とか珪石とか何べんも調合したのだろうな。いわば一種の錬金術・化学的な調合でしょう。白は場所にもよるが粘土やはまぐり貝の胡粉とかで。黄色は原材料の入手が白より難しそう。オーストラリアの人たちも黄色と赤をほとんど同様の意味合いの色として用いたりしていたともいわれています。

色の純度、彩度の高さは太古の昔においても、人の美しさに対する欲求からして自然に求められもし研究されてもきたはずです。真黒、鮮明な赤、純白、真黄色。この4色だけでもたいしたものだから。無論、未来のアートにも十分通じる4色です。なんとなく応援したくなってきます。



 

アートに続く 仔カテゴリーの整理

仔カテゴリーについては、個々の作品による分け方ではなく、それを制作した作家の個性ごとにグルーピングしたほうが、直感的に分かりやすいと思いました。ひとつのグループにおさまらない作家もいることから系譜立てといっても厳密なものではありませんが、アート特有の空気感はグループごとに現れているのではないかと思います。

メディアアート

前史//ジョージ・ホーナー/エミール・レイノー/ナム・ジュン・パイク//・・・(多岐にわたる)・・・/20世紀中盤より広く知られる芸術表現に新しい技術的発明やマスメディアなども積極的に活用する芸術的表現/

コンセプチュアル・アート

前史//マルセル・デュシャン/ロバート・ラウシェンバーグ/イヴ・クライン/ピエロ・マンゾーニ/ヨーゼフ・ボイス/フルクサス、ジョージ・マチューナス/ナム・ジュン・パイク/河原温/オノ・ヨーコ/ロバート・モリス/アイ・ウェイウェイ/

ミクストメディア

前史//ジョゼフ・コーネル/フランク・ステラ/ジルベルト・ゾリオ/ピエル・パオロ・カルツォラーリ/

パステル画

前史//エドガー・ドガ/オディロン・ルドン/

ミクストメディア

前史//ジョゼフ・コーネル/フランク・ステラ/ジルベルト・ゾリオ/ピエル・パオロ・カルツォラーリ/

建築ドローイング

前史//ダ・ビンチ/ピラネージ/ルイ・ブーレー/アントニオ・サンテリア/エル・リシツキー/コルビュジエ/イワン・イリイチ・レオニドフ/ルイス・I・カーン/アーキグラム/アルド・ロッシ/ライムント・アブラハム/高松伸/ザハ・ハディド/磯崎新/

展覧会

油絵

色鉛筆画

木炭画

色の性質 色彩史

水彩画

画材

(個展、展覧会、イベントなど)

(油絵、表現方法など)

(色鉛筆、マーカー、ペンなど)

(木炭クロッキー、似顔絵など)

(顔料の歴史、配色、混色、補色など)

(透明水彩、不透明水彩ガッシュなど)

(イーゼル、パレット、筆、ペインティングナイフ、画用液、画用木炭、パステル、CG、ペンタブレットなど)

以上が、アート/カテゴリーのディレクトリ構成と内容になります。

 

イーゼルのこと

画用のイーゼルについて述べる前に、自身の仕事がらもあり一昔前までお世話になっていた製図台のことについて記したいと思います。

今で言うエンジニアという言葉・認識は、四半世紀前のエンジニアの認識と、道具と身体との関わり方において、かなり異なってきたように思います。技術内容の抽象度が高くなっている。身体と道具との関わりも希薄になっている。そのように感じます。

ちょうど四半世紀前、一般にインターネットが普及し始めた頃の話しです。その少し前くらいから設計においては、製図台上の手書き図面からパーソナルコンピュータ上でのデジタルデータ化の方向へ少しずつ移行してきてはいましたが、インターネットが一般化しはじめた’95・6年頃を境に、急速にパーソナルコンピュータによる設計が普及しました。その結果として製図台は無用の長物になりました。そもそも製図台は手書きで図面を引くのに人間工学的にと言ってよいでしょう。とても作図するのに工夫された道具です。画用イーゼルにはない、高い精度で線を引くことのできるイーゼルみたいな代物ともいえましょう。しかも高価で、アトリエ据え置き用のH型イーゼルの2・3倍くらいしたと思います。これが、情報通信技術の深化により、当初の価値、需要を突然のように失ったのです。このような人と道具の関係性の急変は、近い将来の5G化でもカタチを変えいろいろな分野で必ずおこるのではないかと思います。

さて、画用のイーゼルに話しをもどしますと、単純にイーゼルは今もイーゼルとしての価値を残しています。しぶとい需要があるのですね。絵画の世界は描く作品に本質的価値があるわけですから、建築の図面とは本質的価値の位置が違います。しっかりと描きやすい位置に固定する。それがイーゼルの道具たる価値なのでしょう。前述の製図台のこともあり、イーゼルという道具に、そしてその周辺の道具たちに、その存在へのリスペクト、いわば淡いあこがれのような感動を禁じ得ません。

画用木炭のこと

楽しく描いている最中には、道具とかにはあまり気をとめないのではと思いますが、描くには必ず何かを持っているのです。絵の具とか筆とかそういった道具、ここでは木炭、原始につうじる絵の道具についてです。

7万年くらい前ネアンデルタール人のころ、人は自らを彩色していた。といわれています。今分かる限りにおいて「赤褐色」「白」「黄」「黒」が基本4色として使われており、それぞれ「血、レッドオーカー系の岩粉、土など」「白い粘土など」「墨、泥土など」「イエロー系の岩粉、土など」を顔料に、自らの身体や他者の身体をいろどっていました。〝衣〟服飾に通じところ多々ありますね。

紀元前3万年前~1万年前クロマニヨン人のころには、人の身体だけではなくモノにも彩色するようになったといわれています。ラスコーやアルタミラの洞窟には私たちのご先祖様が長い年月をかけ描き続けてきた天井壁画が、おどろくべきことに、天然のフレスコ画の状態として今に残されています。

余談として、絵の耐久性についてはどうなのかと考えてみると。紙や布を使わないデジタルデータは半永久的か。といえば決してそうではなく、今のところそういったデジタルデータは記録メディアや記録方法の耐用性によるところ大きく、昔ながらの和紙や布キャンバスに良い状態で描かれた絵に比べれば、はるかに脆弱で長持ちしにくいというです。ラスコーやアルタミラ、約2万年の実証に比する記録媒体やしくみはしばらくは現れない。そのような気もします。

そういったことからも、木炭は描くためにも使える面白い道具ですよ。という話しでした。

花の色(反対色)ツツジのマゼンタ と カエデ

<補色シリーズ>

ツツジのマゼンタ、カエデの黄緑。それぞれの反対色との関係を、動画にしてみました。

動画は、YouTube マイチャンネル にアップしています。YouTube で下のタイトルを検索してみてください。

「 楽しく描こう〝おはようニャー〟花の色(反対色)ツツジのマゼンタ と カエデ 」

動画では、真ん中にいる小さい猫ちゃんを見てね。10秒くらいで画面が白色に変わります。

花の色 (フリージア)

<エスキース> フリージア

フリージアが咲き始めました。描こうと思いましたのは、花の色よりもフリージアの香りの存在感でした。ただし今日は、春は霞と言うように 空がぼんやりとしていて、 色が映えるような西陽は期待できないまま。

(パステル、木炭)

花の色(反対色) フリージアの黄色

<補色シリーズ>

フリージアの黄色。その反対色との関係を、動画にしてみました。

動画は、YouTube マイチャンネル にアップしています。YouTube で下のタイトルを検索してみてください。

「 楽しく描こう〝おはようニャー〟花の色(反対色)フリージアの黄色 」

動画では、真ん中にいる小さい猫ちゃんを見てね。10秒くらいで画面が白色に変わります。